歯周病とは、
気付かない間に
歯を失ってしまう
恐ろしい病気です
広島県は全国平均と比べて
全ての年代で上回っています
歯周病は非常に多くの人が感染する病です。罹患率に関しては様々なデータがありますが、最新の歯科疾患実態調査では歯周病が疑われる4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は30代以降から非常に多くなっていることがわかります。(※)
ですが、歯周病は痛み等の自覚症状が少なく「沈黙の病」とも呼ばれていることからも、検査で歯周病が疑われたとしても実感が少ない人が大半だと思われます。
気づかないからと言って放置してしまうと、顎の骨を大きく失ってしまい、歯もグラグラとして最終的には抜けてしまいます。
一度喪失した骨や退縮した歯肉は自然に元通りにならないので、歯医者での定期的なクリーニング・治療が重要となります。
高齢になるにつれ増加しており
年次推移を見ると、今回調査ではほぼ全ての年代で高値を示した
厚生労働省(2016)平成28年 歯科疾患実態調査結果
こんな症状は要注意
歯周病治療の流れ
カウンセリングで現在のお口の状態をお聞きしてから、検査を行い正確な歯周病の進行度合いを調べます。
進行度合いに合わせた治療を行い、自宅でのケア方法をお伝えします。
歯周病の検査
歯周ポケット検査
プローブ(歯科用のものさし)を使って、
歯と歯ぐきの間の深さと出血及び歯の揺れを調べます。

レントゲン検査
レントゲンで歯を支える骨が
どのくらい溶けてしまっているかを調べます。

45分で出来る
歯周病原因菌検査orcoa(オルコア)
検査結果はシートに印刷され、数字・グラフ・イラストなどが 組み合わさっているのでとても分かりやすいです。 WEBでも見ることができます。

歯周病の治療
スケーリング&
ルートプレーニング(SRP)
専用器具で歯周ポケットの中にある歯周病菌を取り除き、細菌の付きにくい環境にします。

フラップ手術
(歯周病進行度が中度~重度の場合)
症状が進行してしまった歯周病の場合は、歯周ポケットが広くて深いので溝の奥深くまで歯石がこびりついています。
歯ぐきを切り開き、中にたまっている膿や歯石を取り出す手術を行います。

マイクロスコープによる治療
当院では、歯周病が歯ぐきの中まで、進行した際歯ぐきを切開し、歯の根元にこびりついた歯石を除去するフラップ手術を行っています。歯石の取り残しがないよう、時にはマイクロスコープを使用して、患部を拡大し確認しながら、治療を進めます。また、歯周組織再生材を適切な挿入ができるため、治療効果の向上も期待できます。

歯周組織再生剤(リグロス)による治療
当院では歯周組織再生治療法を行っております。フラップ手術の後の歯槽骨にリグロスを塗布し、歯を支えている歯周組織の再生を促します。
リグロスの成分は細胞を増やす成長因子で、この作用により歯周病で破壊された歯周組織の再生を促進します。また、リグロスは保険内診療として厚生労働省に認可されています。

CT検査
歯周病の治療をスムーズかつ正確におこなうためには、CTでの診断が非常に重要です。CTでは患者様の顎の骨の形はもちろん、骨の質や厚み、高さなどの状態まで詳しく計測できます。
正確なデータがあれば、治療をスムーズに進めることができるほか、CT上で手術のシミュレーションをおこなえるため、その結果によっては切開の必要がなくなる場合もあるのです。

歯周病にならないようにケア
ブラッシング指導
歯周病は口の中の生活習慣病です。自宅での歯周病ケアは正しい歯みがきによるプラークコントロールです。お口の状態によってはデンタルフロスや歯間ブラシも使用します。

定期検診・メンテナンス
歯周病の治療が一通り終わった後で、健康な状態を保つために定期的なメンテナンスに通っていただくことをおすすめします。メンテナンスでは、主に毎日のブラッシングができているかのチェックや、歯石の除去を定期的に行います。

衛生士は担当制
歯科衛生士を担当制にすることによって、患者さま一人ひとりの口腔内状況や生活習慣を把握し、効果的な予防・治療が可能となります。
また、虫歯や歯周病をはじめ、口腔内の異変にもいち早く気づくことができるため、早期の対応が期待できます。セルフケア向上のため、歯磨き指導やアドバイス等も行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
